アルゼンチンの首都にあるゲーテッドコミュニティ、ノルデルタ。そこはもともと湿地帯でカピバラさんたちの楽園でした。
しかし約二十年前、富裕層の為、ゲーテッドコミュニティを作るために彼らは故郷を追われました。
時は流れコロナ中。皆が引きこもっている中、いつの間にか戻ってきたカピバラさんたちは侵略を開始。
庭の芝生やバラをもぐもぐ。植物はどんどん枯れる。自転車とぶつかり配達員が吹き飛ぶ、ペットの犬と喧嘩になり双方に負傷者が出る、などの事件の結果、怒ったお金持ちの住人たちが当局へ訴え、それに庶民たちと国際メディアが反発。
元々このゲーテッドコミュニティでは富裕層が庶民を見下す、差別するなどの言動がSNSで共有されていたのもあり、ノルデルタへ再侵攻したカピバラさんたちは、階級闘争の象徴扱いされマルクスの資本論を読むカピバラの画像などのインターネットミームが作られました
環境史家ピーターアラゴナ氏によるとノルデルタの住民とカピバラさんの戦いは始まりに過ぎないそうです
気候変動と環境破壊の結果、アルゼンチンの自然が破壊され干ばつが起き、結果水も緑も豊富な都市部が野生動物にとって「信じられないほど豊かで」魅力的な環境となっている。
すなわちアルゼンチンでは他の動物も、都市への進撃を開始しつつあるのです。観光資源として売り出し始めたら行ってみようと思います
Mural in Buenos Aires, celebrating the capybara invasion of Nordelta, Argentina’s most exclusive gated community, an enclave of the ultra rich, built in a lush area on the wetlands of the Paraná river. pic.twitter.com/TKhzCx74aB
— Radical Graffiti (@GraffitiRadical) August 25, 2021
ブエノスアイレスの壁画。ノルデルタへのカピバラの侵略を祝う。ノルデルタはパラナ川の湿地帯の緑豊かな地域に立てられた、アルゼンチンで最も高級なゲーテッドコミュニティ。超富裕層だけの居留地だ
海外の反応
それがカピバラがとても穏やかな理由だ。彼らはすでに全ての戦争に勝ったのだ
この場所で写真を撮りたい
このストーリーを読んで完全に魅了されたのは私だけだと思ってた
金持ちを食え!
立ち上がれ!レミングの同胞たちよ!血と栄光が我らを待っている!
(ええ、彼らがレミングでないことは知っています)
壁画には「今こそ湿地法を」と書かれている。興味のある人の為に書いとく
侵略ではない。そこでは人間が外来種なんだ
俺は寄生的な資本家と階級社会を打倒する為に同志カピバラ達と連帯する
カピバラは金持ちを食べると言われている。プロレタリアートに力を!
カピバラは友好的だという評判があるから、この物語は特に面白いと思った。
同志カピバラ達へ赤い敬礼と的確な支援を!
奴らを地獄に送れネズミたち!
カピバリズムは勝利するだろう
ゲーテッドコミュニティの住人からすれば迷惑なのでしょうが、中々楽しそうにも感じます。
都市に住む野生動物でまず問題になるのはフンですが、カピバラは水中でトイレをするとか。
カピバラさんたちはこの都市に流れる川を利用しているようなのでこの最大の問題は解決されます!
まあ、富裕層の豪邸が並んでいるので、一旦敷地内に入られたらプールでトイレされかねないのですが。でも家の周りを作で囲ったら解決しそうな気もするのですがダメなのでしょうか?
皆さんは近所にカピバラが来てほしいですか?